2016年9月20日火曜日

自然とアートの旅

9月の2週目に遅めの夏休みを取り、帰省&島旅をしてきました。
兵庫県が郷里なのですが、最近は帰ると、そこから行ける行ってみたいところを
ついでに(?)周ってくるような帰省の仕方が定番になっています。

今回は神戸港からフェリーに乗って小豆島経由、豊島、直島の船旅です。
一番の目的は豊島美術館。
直島は以前に日帰りで行きましたが、今回は島泊でゆっくり。
できるだけその地に泊まる、というのも自分の中での大切な旅の仕方なので
短い休みでは欲張りは禁もつです。今回はなんとかギリギリな感じでしたが・・・笑。
それぞれ1泊ずつ現地で夜と朝を過ごせて島時間をゆったりと満喫しました。


瀬戸内の内海は穏やかです

棚田からつながる円形の豊島美術館

美術館は島に自生する植物で植栽されています

草間彌生のかぼちゃに二度目のご対面

自然の中にアートがいっぱいのベネッセアートサイト

キョウチクトウがきれいです

泊まると夜の時間まで楽しめます


豊島では自転車を借りて島を一周しながら、目的の美術館に行きました。
美術館もさることながら、植栽のセレクトが素晴らしく感動。
建築家の西沢立衛さんの言葉より、
「豊島内に自生する植物、特に雑草群を主に選んだ。
雑草というと、言葉の響きはあまり庭園的ではないが、
詳しくみると様々な美しい花や植物がある。
それらはどれも、この土地で自生可能なたくましさと自然さをもつ。・・・・・・・」
無理のないネイティブプランツの植栽計画は、ずっとそこに息づいてきたかのようで
自然とアートをつなぐ役割を担っていました。
ランドスケープデザインってこういうことだな!
来てよかったなととしみじみ感動の豊島でした。
直島もちょっと贅沢してベネッセテラスに泊まり、
施設内の作品をゆっくりと中も外も鑑賞できて良かったです。

久しぶりの島の旅。
大きな空と水平線と澄んだ空気を満喫して、エネルギーチャージ。
戻ると繁忙期もスタートです。年末まで頑張りましょう。
ひとつひとつ大切に。

 
そしてまた花を生けよう


花を生けるのは自然へのオマージュ、かな?!
そんなことをまた発見した夏の終わりの旅でした。



2016年9月3日土曜日

季節の色を大切に生けたり、創ったり

8月の最後の週末に北軽井沢に行ってきました。
軽井沢はなんとたぶん・・・30年振り?!くらい。
目的は俳句の先生のユニット「東京マッハ」の公開句会を見ること。
なんとゲストが谷川俊太郎さん!!
どんな句を作られるのかなあ〜と、句友6人でとっても楽しみに出かけました。

せっかくなのでと4人は前泊。
北軽井沢のハイランドリゾートホテルというところのログハウスに泊まりました。
結構古いホテルで、その昔、ハイカラ洋風に建てただろうと思われる
軽井沢らしいホテルでなかなか良かったです。


泊まったログハウスはこんなの

ロビーも天井高くてクラシックな 洋風です

外から摘んだような花が生けてあって素敵でした!
やっぱりこういう花が好き

外塀も石積みがいい感じです。


句会当日の朝は、行ってみたかった麦小舎さんに寄りました。
これまた、とっても素敵な場所で惚れ惚れ。ツボにバッチリ!
森の中にポツンとある小屋のブックカフェ。
本を見ながらゆっくりとお茶ができます。


テラスだった場所を改装した空間
ちょっとプリミティブな感じがたまらない〜〜

ベリーのソーダ、美味しかったです

そして句会会場はルオムの森。
こちらはヴォーリーズの建築様式の古い洋館をリフォームされた建物が
森の中にあります。そのテラスで句会が行われました。


森の中に洋館はすごく似合いますね


句会が始まる前に小さい森をクルリと回り、見つけた花をパチリ。
これからの花生け、創作にまた爽やかな風が吹きますように。



タデ

ミズヒキ

ギョリュウのような花


句会は最前列に座れて、谷川さんを近くで拝見でき、
句会そのものもとても面白くて大満足でした。
そして、久しぶりの軽井沢は緑が綺麗で、つくづくいいところだなぁ〜と!
また森小屋暮らしの妄想が広がる2日間でした。
こうやって豊かな自然の中に入ることで、花を生ける力が湧きます。

夏中コツコツ仕事をして、その合間に深呼吸をして、
ぼちぼち出来てきた秋冬のリースとスワッグです。
季節の色を大事に、いろいろな素材をあわせて作っています。


秋色詰まったリース

シックなカラーのスワッグ

秋から冬へ。
艶やかにシックに季節の色を。創作はいつも、どこかで見た自然の景色がヒントです。
創作の引き出しに、心の引き出しに、色んな事象を見て感じてインプットして行く。
そして、仕舞い込まずにアウトプットして行く。
インプットとアウトプット、バランスを大切にしていきましょう。
夏の終わりの北軽井沢の景色、空気は年末までのコツコツ仕事に
きっと生きることでしょう。さあどんな風に表れてくるのか楽しみですね。