2019年12月26日木曜日

新しい年のために

12月も残すところ1週間を切りました。
クリスマスも終わり、さてさてお正月の準備です。
私たち日本人には欠かせない年中行事のお正月ですが、
クリスマスと近すぎて、なんだかきぜわしくもありますね。
師走感はあっていいのかもしれませんが、笑。

私はと言うと、12月の最初にクリスマスのレッスンを終えてからは
3週間ほどひた走る、ひた走る。
今年もたくさんの迎春飾りを作らせていただきました。
私の部屋全国8店舗さま、谷中松野屋さま、蔵前syuroさま、
そして大阪は阪急うめだ本店さまと、お取り扱いいただいております。
まだこれからご準備される方はぜひ、ご覧いただけると嬉しいです。

迎春飾りを作るようになってそろそろ10年ほどでしょうか?
最初はsyuroさんに30個ほどをお取り扱いいただいたのがスタートで、
毎年、毎年、増えて行き、
たくさんの方の新年のご準備にお使いいただいて嬉しい限りです。
定番のデザインがあるのですが、自分の中に少し変化も毎年あります。
今年はsyuroさんから、よりシンプルにとリクエストも頂き、定番のものにあわせて、
少し違う感じのものをいくつか作らせていただきました。










個別に受けたもの、自分やギフト用も含め、
縦長を意識したもの、白、紅単色のもの、ミニマムなものなどが多く出来ました。
こうやって違うデザインを考える機会があって、少し歩を止め思考することの
大切さを改めて感じました。
来年は全体に、今の自分のスタイルを反映できるように作れるようにと思います。

自分が年を重ね、変化、成長(?)する中で、花も変化、成長(?)
するものだなぁと、迎春飾りを作る1年の終わりに、
毎年のように繰り返し、続けて来ることで分かることがあるんだな、と再発見。
年の締めくくりに、良い仕事を持てたことに感謝です。

では、今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
みなさま、健やかな年末年始をお過ごしください。



2019年12月3日火曜日

冬のおしゃれを楽しもう!

気がつけば12月、師走に入りました。
暑い暑いと言っていたのもついこの前のように思うのですが、
秋はやっぱり急ぎ足で過ぎ、すっかり冬らしくなりました。
早朝の花市場に行く時は、真っ暗で寒くてちょっとキツいです。
そもそも寒いのは大の苦手ですので・・・・。

でも、そんな私にも、冬の楽しみはあります。
冬って、冬にしか楽しめないファッションアイテムが結構あって、
それがとても好きなのです。
例えば、マフラーやストールなどの巻物、ニットの帽子、手袋、ブーツ。
そして、コートなどのアウターが大好きなんです。
ちょっと中がカジュアルでも、お気に入りにコートを着て、マフラーを巻いて、
帽子を被れば、それでグンとおしゃれな出で立ちに変身できて、
気分も上がって、なんとも嬉しい。
そんななので、いくつかのタイプのアウターを持ってはいるのですが、
ちょっとどれもくたびれては来ている・・・・
ということで、今年はひとつ新調しました!






お店でもいくつか見てはいたものの、決め手がなくて・・・
そうだ!あそこに行こう!と。鎌倉のファブリックキャンプ!
このお店はインドの布を扱っているお店。
オーナーは布ものなどの作家の小山千夏さんです。
ここでは、こちらのオリジナルの洋服の型があり、布を選んで服を作れるのです。
春先に行った時にウールがあるのを知り、冬のコートが作れたら、と思ったのでした。
(ウールはインドのものではないそうですが)
それで作ったのが上のコートです。
中に赤い生地を選びました。チラリと見える裏は、着物の八掛を選ぶのに似ています。
布を選ぶときの楽しさったら!!ですよ。
イメージ通り、想像以上の出来で、嬉しくて、今年のヘビロテ間違いなしです!
年とともに、余計なものはあんまり要らない、お気に入りがあれば良い。
服を含めて色々なものにそんな気持ちも強くなりました。
一生もん、をできるだけ大切に。

冬は植物の種類も少なくなります。
でも、冬も大好きな植物がたくさんあります。
今頃の時期はやっぱり針葉樹が素敵です。
色々な緑のグラデーションは本当に綺麗で、楽しい。
ウインターシーズンは、冬らしい緑いっぱいも良いですよ。
この時期ならではのリースやギフトにスワッグなど、ぜひ色々楽しんでください。
植物も冬らしい装いで楽しむ。これも冬のおしゃれのひとつです。







2019年11月19日火曜日

ゆっくりと息をして、年末まで。

11月も後半になりました。
もう街はクリスマスカラーが溢れ出しましたね。
暖かい日が多く、年の瀬に向かっていく感じもなかなか実感出来ないですが、
今年も終盤で、否が応でも月日は進んで行っているのは事実です。
私の仕事も繁忙期に入る秋から年末、気ぜわしさも相まって、
頭の中がちょっと混乱しているような気もします。
さてさて何をブログに書こうか・・・と、です。笑。

そんな混乱?している中、合間を縫って、
ガイアシンフォニーの星野道夫さんのパートの上映会が、
立教大学で催されるのを知り、行ってきました。
十数年前に「旅をする木」を読んだのがきっかけで、
星野さんの文章が大好きになりました。
何かその辺りから、大げさですが、自分の生き方や花の表現方法や、
いろんなものが少しずつ変化しだして、今に繋がっているように思っています。


立教大学のキャンパスの杉が見事でした!
シンメトリーに2本あります。

蔦のからま〜〜る〜〜♬
素敵な校舎です。

こんな学舎、羨ましいですね。


星野さんの言葉がまた心に沁みました!

ついつい忙しくなって、バタバタして、生活がおそろかになって、
気持ちも実はヤサグレかけてたりしがちな時に、
また、大切なことを思い出させてくれました。
少しゆっくり、大きな深呼吸をしたような、そんな時間でした。


花は野にあるように。



抗わずに生けたい。生きたい。
深呼吸は大切ですね。年末まで、慌てずに頑張ります!


2019年11月2日土曜日

文化の秋によせて

雨が続いた10月でした。
暑かったり、冷えてきたり、なんだか季節が迷走しているうちに11月に!!
いつもなら紅葉とか、行楽とか、秋らしいことに心奪われる時期なのに、
今年はなかなか気持ちの余裕がないように思います。

そんな中ですが、少し時間が出来たので、ちょっぴり文化の秋的なことも。
まずはつくばへ。
つくばの里山住宅博というところへ、堀部安嗣さん設計のモデルハウスを見に。
街の開発としての住宅博で、モデルハウスと言っても、このまま買えちゃう住宅です。
誰でも見れるということで、パッシブエネルギーに重点を置いた家を見てきました。


庭もちゃんと出来ています。
1F母屋の部分は平屋。

階段から下を見て。

踊り場的な所から下を見る。
不思議な素敵な吹き抜け。


小さくコンパクトな家でしたが、空間が気持ちよく、さすがだな〜〜と。
つくば駅でレンタサイクルをして、coxというレストランカフェに行き、
里山住宅博まで激走しました。行き帰りで15kmくらいかな?
まさかこんな所で自転車を漕ぐなんて!!と笑いながら、
気持ちいい時間を過ごしました。笑。

 そして、時間の空いた水曜日。
レディースデイだわ〜!と、映画館へ。是枝さんの映画を見てきました。
カトリーヌドヌーブ主演の母と娘の物語。
ジュリエットビノシュ、イーサン・ホークとすごい役者陣です。
是枝作品の中では、軽やかで柔らかな作品だと思います。
ドヌーブのフランス女優代表!!の美しさは格別です。
豹柄のコートを着たドヌーブのジャックラッセルテリアのトトとの散歩シーン、
ラストの「冬のパリは美しい」と言うシーンがとりわけ好きでした。
そしてイーサン・ホークは本当に良いわ〜〜〜、と。


俳優陣の素晴らしいこと!


次は、浜田真理子さんのコンサートに。
大好きな場所、上野の東京文化会館。今回は小ホールです。
小ホールは初めて入りました。
入った途端にため息出るほど素敵な空間。
なんと前から2列目のすごく良い席!!
ピアノがポロンと鳴って、浜田さんが歌い出しただけで、意味なく泣けてきた。
心が洗われる、そんな感情でしょうか?
終始にこやかに歌われる歌声はどこまでも透明です。
文化の日の前日、良いコンサートでした。


どこまでも癒しの声。

ここは良いな、と、上野恩賜公園。

小ホール、素敵すぎる!

初めて文化会館に入ったのは23歳くらいの時でしょうか?
勤めていたデザイン事務所の勉強的?なので、
ベジャールバレエの「春の祭典」を観に連れてきていただきました。
まだまだ若くて、とても大人っぽい特別な所に来たような気持ちだったと思います。
今振り返ると、ファッション一辺倒だった私の文化への興味の1歩だったのかな?
毎月、教育費支給があって、映画、観劇、コンサートなどに行かせていただきました。
今の自分は過去から繋がってて、なんてありがたいことだったのかと感謝です。

さてさて、そんな私は今花を生けています。
11月12日(火)〜24日(日)は、国立の世界のかご カゴアミドリさんの
吉田佳道 花籠展にて、花生けを担当させていただきます。
17(日)、23(土)はワークショップもいたします。
文化の秋、ぜひ、素晴らしい花籠に花生けを体験しにいらしてください。
HPにてご案内いただいていますのでご覧くださいね。


かしこまらずに、秋の花生けを。

2019年10月16日水曜日

自然とともに暮らすこと

なかなか涼しくならない10月に、台風がやってきて大きな被害を受けました。
たくさんの雨が降り、たくさんの地域に水害が起こり、
多くの方の生活が危ぶまれています。
一日も早く、日常がやって来ますようにお祈り申し上げます。

実は私の家はこの6年で2回、ゲリラ豪雨で浸水しました。
この土地に住んで32年ほどですが、長い年月で浸水なんか考えたことがなかったです。ところが6年前と1年前、近年にこの短い年月で2回も・・・
やはり気候が変わってしまったのが大きいように思っていました。
台風は海水の温度が高いと起こりやすいと聞いています。
例年なら9月も終われば、台風も終わりという感じでしたが、
やはり気候変動なのでしょうか?10月にこんなにも・・・・で。
少しでも出来ることをコツコツと、自然に負荷をかけないように暮らさないと。
と改めて、色々なことを考えますね。








取り立てて特別なことはない日常が、どれだけ幸福かと思います。
自然の恩恵をいただいていることを忘れないように、花を生けて参ります。
ちょこっと、暮らしの中で生けた花の写真。
少し、気持ちが和らいでくださると幸せです。



2019年10月4日金曜日

早足の秋をしっかり楽しもう!

10月に入ったというのに、異例の暑さです。
残暑と言うよりは、やはり異常気象としか思えない・・・・。
本当にいい季節の秋が年々短くなっているのも実感します。
花を生ける仕事ですので、この季節が短いのはとても寂しい。

と、そんな中ですが、
春から何度か展示会の際に花を生けさていただいている
北鎌倉の蓮依さんで9月の終わりに花を生けました。
渡邊紗彌加さんの織物の展示、「祈りの先にあるもの」。
本当に美しく、神様が宿っているような織物です。
色々考えて、思い巡らして私なりの祈りの花を生けようと思いました。


蓼藍と車輪梅の実で、染めをイメージしました。

紅葉の柏葉紫陽花に秋明菊など
カレックスは絹糸に見立てました。

蓮は祈りの花、その実を生けて。つづら藤と。

数珠サンゴ、屁糞葛は数珠をイメージしました。


10月に入ってからは、来年2020年の「花のこよみ」も販売スタートしました。
私の部屋各店舗、谷中松野屋、駒込のほのぼの、大阪の汀さんなどで
お取り扱いいただいています。


12枚セットで、ポストカードにもなります!


そして今週末からは秋冬のリース&スワッグの展示販売もスタートです。
まずは私の部屋自由が丘店さまから。熊本、吉祥寺、新潟、丸の内と続きます。
ぜひお近くのお店にて手に取っていただけると嬉しいです。


こちら森のリースです。
この他に木のリース、花のリースにスワッグのラインナップ。


10月19、20の土日には、3回目のグループ花展も開催します。
これまでもお世話になった三渓園の中の待春軒さんで「ふたたびの秋うらら」です。
今回はいらしてくださった方にも花を生けていただく「花生け体験」も!!
素晴らしいお庭を散策がてらぜひお越しいただければ幸いです。



抽象画的な素敵なDMです!!


と、やはり秋は盛りだくさん!!
大好きな秋の花草木を生けてる幸せいっぱいの季節です。
急ぎ足でもある秋ですが、気持ちはゆっくり、楽しみたいですね。

2019年9月16日月曜日

秋と冬の準備です!!

お彼岸も近ずいて、ようやく秋らしくなりました。
「暑さ寒さも彼岸まで」とは、よく言ったもんだといつも思います。
7月の後半から制作してきている秋冬のリースも後半月もしたら納品がスタートです。
毎日、毎日、コツコツと作っているので、気がつくと秋になり、
季節やら時間軸が、なんだか曖昧になってしまう感じも否めない時期です。

そんな秋の初め、季節感を取り戻すかのように、十五夜なのでとススキを生けました。
年中行事がある事で、暮らしに季節を感じることが出来るなと改めて思ったりです。


ポルトガルのかごにススキと秋の草花を生けました。


そして、9月も後半になると、一気に今年も後〇〇ヶ月!?と焦る気持ちも。
「花のこよみ」2020年版も刷り上がってきて、カウントダウン感も出てきました。汗。
これから封入して、今月中に販売をスタートします。
またご案内させて頂きますね!!


悩んで、今年と同じA5横判型にしました。


インテリアショップでの販売のリース、今年のニューアイテムはこんなのも。
ちらっとご紹介。また販売スタートしたら、こちらもご案内いたします!


軽い抜け感のあるタイプが登場します。


作業の合間にちょっと息抜きも大事です。
町田私立国際版画美術館に「畦地梅太郎・わたしの山男」を観に行ってきました。
版画という画法がそもそも大好きで、畦地梅太郎は以前から好きな作家です。
色合い、モチーフ、素晴らしく、楽しんできました。
モデルはいなくて「わたしの心の中の山男である」と言う心象表現にも納得。
「12のめるへん」という本を買いました。
梅太郎の人となりが溢れる版画と文章、何気ない日々のことにホロリとしてしまします。


9/23までです


さてさて、今年も後半戦?!
リースも後少し。年末まで頑張って参ります。

台風での被害が早く治りますように。




2019年9月3日火曜日

小さな秋を感じて、生ける花

暑かった8月はあっという間に終わり、気がつくと9月。
私はそんな感じで9月を迎えました。
8月の終わりにふっと涼しくなったけど残暑は戻って、そう甘くはなかったですね。
夏の終わりはどこか寂しさもありますが、
個人的には秋が来ることの嬉しさの方が大きいように思います。
暑くてあまり花を生けていなかったけど、朝晩涼しくなって来て、
秋を感じるような花を生ける気分になって来ました!
生けた花なんかをご紹介します。小さな秋を感じてください。


ガラスの小さな花器に夏の終わりのベリーと秋の走りの紅葉ヒペリカム。

竹の花籠に同じ花材を生けましたが、器が違うとグッと秋らしい花になりました。

撮影の残りのケイトウ、ニュアンスカラーで秋の装いに。

花あわせレッスンもスタートしました。
私も生けてみました。久々にたっぷり大きく。

こちらは「私の部屋」自由が丘店様に。
”まいにちと花”コーナーでの販売用スワッグです。

撮影で長野、松本へ。
早朝もあり、空気がとても爽やかで、秋を感じました!

野の花やら、花屋さんで買える花やらを生けました。

こちら新連載。
日本ヴォーグ社の「手づくり手帖」初秋号です。

ヘーベルハウス会報誌「ヘーベリアン」
ご好評いただき、こちらは2年と半!感謝!
秋らしい花をご覧いただけてるかな、と。

私の部屋さんの連載コラムは長月9月「ゆきあう季節に」です。

本格的な秋はもう少し先ですが、季節が入れ替わる時期らしい花も良いですね。
日々の中のちょっとしたことで季節を感じる、そんな暮らしが好きです。
植物が、自然が私に教えてくれることのひとつかな。
花を生けて思うことでした。