気温はまだ冬のようでも、陽の光は丸みを帯び、風も少し柔らかく、
湿度も少し上がってきたような。
春めいてきたな〜〜〜!!と実感が持てるようになるからでしょうね、きっと。
春だから、というわけでもないのですが、
名刺を20年ぶりに新しくしたのが出来てきました。
2月の最後の週末に訪れた埼玉の「うつわノート」さんの”遠くの太鼓”という展覧会で、
木仏像をいただいて、我が家の仏様も出来ました。
名刺と自然木仏様 |
生活の中に根ざし生まれる信仰は国境はないですね |
こちらはフランスの木像、マリア様 |
名刺は小さな紙ではありますが、名は体を表すというように
自分がギュッと凝縮された大切なものだと思います。
仕事柄もありますが、花を生ける井出綾がそこにいるようなものでしょうか。
小さな仕事ですが、デザイナーさんとしっかり話をして、
表現を形にしていただくことができました。
作っていただく行程でも、ひとつひとつ細やかに、
そしてまたおおらかに全体を見ていくことが大切だということも
花を生けるのと一緒だなぁ、なんでも一緒だなぁと改めて実感しました。
仏像は子供の頃は畏怖の思い(もっと感覚的なものでしょうが)が強く、
ちょっと怖い存在でしたが、大人になってからは見ているだけで穏やかな気持ちに
なれる存在に変わり、いつか小さな木の仏様をと何年も思い続けていました。
どこの国のものか?誰が作ったものか?の小さい自然木の民間信仰の仏様は、
敬虔な一神教ではない「あらゆるところに神は宿る」と信じている私を
きっと見守ってくださると思います。
そして部屋全体が柔らかい光に変わっていくのを感じながら、
春らしい花を生けて楽しんでいます。
50代も半ばをすぎいよいよ後半の頃の春に、偶然ではありますが、
柔らかい気持ちでまた一歩と思える3月の始まりを迎えることができました。
あらゆるものに深謝の春です。
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