2018年10月16日火曜日

実りの季節に思うこと

秋は実りの季節です。
美味しい果物もたくさんですが、花も実ものがたくさんで、
実もの好きとしてはたまらない季節になります。

先日、川越のうつわノートさんで行われている
吉田佳道さんの花籠展に行ってきました。
細やかな手仕事の竹の花籠はどれも美しく、じーっと見入ってしまいます。
そして、今回の展示では華道家の齊藤謙大さんの花との展示でもあり、
会期中の花生けワークショップもあるとのことで参加させていただきました。
こんな言い方もなんですが、私はあまり他の人の花に興味がないというか、
影響されないようにしているというのか・・・・・というところがあります。
が、齊藤さんの花はうつわノートさんの花生けやSNSを拝見してて、
お会いしたいなぁ、とかねてから思っていました。
まず、生けられている花材がとても好きなものであることがありますが、
作品の佇まいが美しいこと、凛としているところに惹かれます。
ワクワクしながらの参加は・・・・・


まずは花選びから
すでに目が泳いでいます・笑

吉田さんがご用意してくれているワークショップ用の花籠から
少し大ぶりの手付きかごを選びました。

生けるにあたり、普段の自分の自由な生け方は置いておいて、
かごの置き方や、落とし(水を貼る入れ物)の位置、十文字留めの使い方、
注意することなど、自分なりに質問をしてスタートしました。
せっかく参加するのですから、ニュートラルな姿勢で取り組むように、
いつもと違う制約(ルールというのでしょうか)を無視せずに
スタートラインに立って生けようと心がけました。
実ものが可愛かったので、紅葉、黄葉、立ち枯れなものを使って、
実りの秋の景色を花籠に、そんなイメージです。
花の選びに関しては「自分らしく」を大事に生けました。
楽し、難し。そんな花生け体験でしたが、勉強になりました。


家に帰って翌日にいつものように自由に生けてみました。

花に正解はなくて、好みもいろいろ。
1本1本の花の好きなところも違います。
それぞれの花、楽しく、楽しんで。
30年とちょっと花を生けてきて構築してきたいろいろを確認して、
また皆さんにお伝えできたらと思いました。

そして、先日マニュライフ生命さまのwebコンテンツ「Life2.0」に取材いただき、
先週末からアップされています。


こちらをご覧くださいね!


またこちらも30何年前の花を生け始めた頃からの話で、
いろいろ思い出しながら話をすることで、自身を振り返るような機会になりました。
以前はあまりこういうことを話すことはしてこなかったのですが、
自分も年を重ねて、少しは何かのお役にも立てるようになっていたらと
そんなことも思ったりしました。

花を生けて33年目、小さいながらでも実りを重ねてこれたかな?
実りの季節に思うこと。




2018年10月2日火曜日

秋本番がやってきます!

9月の最後に大きな台風が日本を縦断しました。
植物という自然の恵みをいただいて仕事をしていますが、
自然は時として大きな牙をむきます。
天災というもの自体には力及ぶものではなく、どうにもできないのですが、
備えること、そのあとのこと、できることにちゃんと向き合うことは
忘れないようにしたいと思います。

そして10月はいよいよ秋本番!
神無月、神様を祭る月。出雲の国へ神様が集まる月だそうです。
高い秋晴れの空や澄んだ空気や光、色づいて行く景色を見ていると
神様を近く感じずにはいられない季節ですから、なるほどと思います。
そんな秋の立ち上がりに冬支度のお知らせをさせていただきます。

まずは秋冬のリースの展示販売がスタートしました。
私の部屋池袋店さま(10/2~)、柏店さま、吉祥寺店さま(10/26~)
丸の内店さま(11/2~)、新潟伊勢丹店さま(11/6~)順次始まります。
針葉樹のリース、アジサイのリース、フライングツリー(新商品)、スワッグ
の展開になっております。
色味もナチュラルシックに今年らしいものが出来ました!
ぜひ、お近くにお寄りの際はご覧くださいね。


グリーンを多く使って、ニュアンスのある色味に仕上げました。


吊るしても、置いても楽しめるツリーです。
森をイメージして作りました。


針葉樹やユーカリのグリーンを重ねて動きのあるナチュラルシックなリースに。
クリスマス、クリスマスしないように大人っぽく仕上げました。


こちらはたっぷりのアジサイでリースを2年ぶりにつくりました。
今回はふんわりと落ち着いた色目で大人可愛いシャビーなイメージです。

そして、11月は故郷に錦!?Vol.2ということで(笑)
大阪阪急うめだ本店様にリースのワークショップで参ります。
こちらもぜひ関西方面の方、お引き立てください! 
そのままドライになるフレッシュな花材で、香り豊かなリースを作りましょう!

 と、宣伝いっぱいでしたが、キャプションに作った時のポイントなど入れましたので、
ぜひご参考にしてみてくださいね。
最後に、先だっていただいた小さな花器に生けた、小さな秋をお届けです。


ワークショップのあとの残った小さな枝や花を



こんな色づいた葉を草紅葉といいます。
いろんなところに秋を感じる秋本番、存分に楽しんでくださいね。
四季折々、美しい日本がいつまでもあることを祈ります。
皆さま、どうぞご自愛ください。