ゴールデンウイークの祝日の最後は「こどもの日」。
端午の節句、男の子の誕生と成長を祝う節句でもあります。
私たち日本人は、自然や季節の変化を日々の営みに生かしながら
植物と関わり、飾ったり、食したりして健康や繁栄や五穀豊穣を願ってきました。
それが季節の節目の節句だったり、年中行事として今も大切に受け継がれ、
暮らしている、そんな素晴らしい文化があります。
そのひとつ端午の節句、といえば菖蒲(しょうぶ)です。
が、菖蒲、花菖蒲、アヤメ、杜若とそっくりなのが4種ほどあり、
何が何だか?な方が多いかと思います。
お風呂に入れる葉が菖蒲(花はさくけれどあまり綺麗ではないらしい)。
葉が菖蒲に似ていて大きい花が咲くのが花菖蒲、杜若は花菖蒲よりちょっと小さい花。
アヤメは葉が細く、花も小さめかな。
アヤメだけが野山に咲き、ほかは水辺に咲く。花菖蒲は畑でも大丈夫。
など違いはいろいろありますが、私は菖蒲にこだわらず
好きなアヤメを生けることが多いように思います。
江戸紫の花と細長い葉が、凛としていて男の子の節句にぴったり。
アヤメと金太郎の張り子 |
鯉に乗る金太郎は眉も凛々しく |
延齢草と山躑躅の下もいいな 渓流を鯉に乗って進むイメージですね! |
私には息子が2人いますが、もうすっかり大人になりました。
実は彼らが小さい頃は、五月人形や兜を飾ったことがなく、
花を飾り、柏餅と粽を食べ、菖蒲湯に入る、そんなこどもの日を過ごしてきました。
なんだか立派な五月人形はうちには似合わず、ちょっと怖いし・・・そんな理由かな。
今年、出かけた先で見つけた金太郎くんを、今更ながら節句用に買いました。
子供達は大きくなり、とりたてたお祝いはしなくなりましたが、
なんとも可愛い金太郎、彼が花の下にいるだけで、
なんとも可愛い金太郎、彼が花の下にいるだけで、
さりげなくお節句を祝ってくれているような気がします。
ささやかながら日本の文化と暮らしを大切にする、そんなことが幸せですね。
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