2016年10月3日月曜日

日々、季節の花を飾っています

お日様をあまり見ない9月が終わり、10月になりました。
ようやく秋晴れになるかしら?と思っていたら・・・・また台風。
「ちょっといい加減にしてほしいなあ。」とついつぶやいてしまいます。
おしゃれの秋、食欲の 秋、芸術の秋・・・・
秋には色んな楽しみがありますが、そのひとつとして植物の楽しみもいっぱいあります。
紅葉も結実も、可憐な草花もどれも大好きで心ワクワクさせてくれます。

そんな秋の季節に、初めての試み。年間のカレンダーを自主制作しました。
「花のこよみ」2017 です。
四季折々、12ヶ月を季節の花で彩る花のこよみ。
二十四節気、節句、雑節、年中行事、新月と満月などを表記した、
日本の暮らしを楽しむ暦です。

上部をカットするとポストカードとしてもご使用いただけるようになっています。
ただいま販売中ですので、ご希望の方は私のHPからお申し込みください!







日々、季節の花をなにかしら飾ります。
一輪でも、一枝でも、植物があると部屋が息づいてくれるから。
そしてできるだけ写真を撮っているので結構な数になっています。
で、なにか形にできないかと思い、カレンダーを作ってみることにしました。
大仰に生けたものはないのですが「自分の好き」が詰まっています。
最近生けて撮ったものはこんなの。日々の中で飾っている季節の花です。
また次のカレンダーに登場するかな?



秋色紫陽花とクラブアップル

宝石のような野葡萄



そしてもうひとつご案内です。
10/15(土)〜17(月)まで横浜三渓園でグループ展をいたします。
花市場での茶飲み仲間6人、意気投合して初の取り組みです。
それぞれの秋を生けますので、秋の素敵な三渓園を散歩がてらぜひ!






大好きな秋をたっぷり生けたいと思っています!!お楽しみに。


2016年9月20日火曜日

自然とアートの旅

9月の2週目に遅めの夏休みを取り、帰省&島旅をしてきました。
兵庫県が郷里なのですが、最近は帰ると、そこから行ける行ってみたいところを
ついでに(?)周ってくるような帰省の仕方が定番になっています。

今回は神戸港からフェリーに乗って小豆島経由、豊島、直島の船旅です。
一番の目的は豊島美術館。
直島は以前に日帰りで行きましたが、今回は島泊でゆっくり。
できるだけその地に泊まる、というのも自分の中での大切な旅の仕方なので
短い休みでは欲張りは禁もつです。今回はなんとかギリギリな感じでしたが・・・笑。
それぞれ1泊ずつ現地で夜と朝を過ごせて島時間をゆったりと満喫しました。


瀬戸内の内海は穏やかです

棚田からつながる円形の豊島美術館

美術館は島に自生する植物で植栽されています

草間彌生のかぼちゃに二度目のご対面

自然の中にアートがいっぱいのベネッセアートサイト

キョウチクトウがきれいです

泊まると夜の時間まで楽しめます


豊島では自転車を借りて島を一周しながら、目的の美術館に行きました。
美術館もさることながら、植栽のセレクトが素晴らしく感動。
建築家の西沢立衛さんの言葉より、
「豊島内に自生する植物、特に雑草群を主に選んだ。
雑草というと、言葉の響きはあまり庭園的ではないが、
詳しくみると様々な美しい花や植物がある。
それらはどれも、この土地で自生可能なたくましさと自然さをもつ。・・・・・・・」
無理のないネイティブプランツの植栽計画は、ずっとそこに息づいてきたかのようで
自然とアートをつなぐ役割を担っていました。
ランドスケープデザインってこういうことだな!
来てよかったなととしみじみ感動の豊島でした。
直島もちょっと贅沢してベネッセテラスに泊まり、
施設内の作品をゆっくりと中も外も鑑賞できて良かったです。

久しぶりの島の旅。
大きな空と水平線と澄んだ空気を満喫して、エネルギーチャージ。
戻ると繁忙期もスタートです。年末まで頑張りましょう。
ひとつひとつ大切に。

 
そしてまた花を生けよう


花を生けるのは自然へのオマージュ、かな?!
そんなことをまた発見した夏の終わりの旅でした。



2016年9月3日土曜日

季節の色を大切に生けたり、創ったり

8月の最後の週末に北軽井沢に行ってきました。
軽井沢はなんとたぶん・・・30年振り?!くらい。
目的は俳句の先生のユニット「東京マッハ」の公開句会を見ること。
なんとゲストが谷川俊太郎さん!!
どんな句を作られるのかなあ〜と、句友6人でとっても楽しみに出かけました。

せっかくなのでと4人は前泊。
北軽井沢のハイランドリゾートホテルというところのログハウスに泊まりました。
結構古いホテルで、その昔、ハイカラ洋風に建てただろうと思われる
軽井沢らしいホテルでなかなか良かったです。


泊まったログハウスはこんなの

ロビーも天井高くてクラシックな 洋風です

外から摘んだような花が生けてあって素敵でした!
やっぱりこういう花が好き

外塀も石積みがいい感じです。


句会当日の朝は、行ってみたかった麦小舎さんに寄りました。
これまた、とっても素敵な場所で惚れ惚れ。ツボにバッチリ!
森の中にポツンとある小屋のブックカフェ。
本を見ながらゆっくりとお茶ができます。


テラスだった場所を改装した空間
ちょっとプリミティブな感じがたまらない〜〜

ベリーのソーダ、美味しかったです

そして句会会場はルオムの森。
こちらはヴォーリーズの建築様式の古い洋館をリフォームされた建物が
森の中にあります。そのテラスで句会が行われました。


森の中に洋館はすごく似合いますね


句会が始まる前に小さい森をクルリと回り、見つけた花をパチリ。
これからの花生け、創作にまた爽やかな風が吹きますように。



タデ

ミズヒキ

ギョリュウのような花


句会は最前列に座れて、谷川さんを近くで拝見でき、
句会そのものもとても面白くて大満足でした。
そして、久しぶりの軽井沢は緑が綺麗で、つくづくいいところだなぁ〜と!
また森小屋暮らしの妄想が広がる2日間でした。
こうやって豊かな自然の中に入ることで、花を生ける力が湧きます。

夏中コツコツ仕事をして、その合間に深呼吸をして、
ぼちぼち出来てきた秋冬のリースとスワッグです。
季節の色を大事に、いろいろな素材をあわせて作っています。


秋色詰まったリース

シックなカラーのスワッグ

秋から冬へ。
艶やかにシックに季節の色を。創作はいつも、どこかで見た自然の景色がヒントです。
創作の引き出しに、心の引き出しに、色んな事象を見て感じてインプットして行く。
そして、仕舞い込まずにアウトプットして行く。
インプットとアウトプット、バランスを大切にしていきましょう。
夏の終わりの北軽井沢の景色、空気は年末までのコツコツ仕事に
きっと生きることでしょう。さあどんな風に表れてくるのか楽しみですね。

2016年8月15日月曜日

器の力を大切に生けましょう!

8月も真ん中を過ぎようとしています。
初旬は暑い日が続き、まいったな・・・と思っていましたが、
東京は猛暑は落ち着いて、朝晩は結構過ごしやすくホッとしています。
西日本は暑いようですが、みなさんご自愛ください。

毎年、8月は生花のレッスンを休んで、ここ何年かはクラフトのワークショップ
という形で、リースやスワッグや多肉寄せ植えなどをやってました。
今年は去年から始めた「野山の花の会」を開催してみることに。
暑い8月、生花を生けてもらうのは初めてのチャレンジ。
野山の花の会は愛知から山採りの枝や草花を主に送っていただいて、
自然を楽しみながら生ける花の会です。
さあ、どんな花が来るかな?


ツリバナ、オヤマボクチ、ソバナなど
スペインのワインジャグに

イタリアのレモンチェロの瓶にツリバナを少し



山の花はもう晩夏の 体です。
トリカブトやツリバナ、ソバナ、ホタルブクロ、マツムシソウなどなど。
みなさん、とても楽しんで生けてくださいました。
そしてこの会では私も生ける事にしています。
今回はみなさんよりだいぶ少ない種類と 量でしたが、一期一会を楽しんで生けました。
大好きなツリバナ!!が入っていましたので、オヤマボクチとソバナと一緒に
できるだけユラユラと動きを感じられるように生けてみました。
野草、山の花となるとなんとなく和のイメージに生けがちですが、
今回はスペインのワイン用の器と、イタリアのお酒の瓶とに。
どちらも洋風ですが、夏らしく爽やかに、お似合いの花生けになりましたよ。
器の力を借りて、生かして、響き合うように、
そんなことを大切にすれば、どんな風にも生けれますね。
この花は洋風、これは和風・・・と決め込まずに、いろいろな器に生けてみましょう。
そうすると、また新しい花の魅力を発見することができますよ。


そして宣伝です。
9月の初めに展示販売がスタートする今年の秋冬リースの制作中です。
今年は新しいデザイン、フライングリースが加わります。
すごく可愛いですよ!ユラユラいい感じです。
ちょっとチラ見せ。
9月になったらまたしっかりとラインナップをご紹介させていただきますね!


ユラユラ、フライングリースです


気がつけば、あと少しで秋がやってきます。
晩夏を満喫して、そして新しい季節の準備に入りましょう。


2016年8月4日木曜日

グリーンで涼を呼び込む

遅い梅雨明けの後は、夏本番!!
と思っていたら、夏の終わりのような不安定な天気が続きました。
なんだかすっきりしない夏だな〜〜〜。
でも、やっぱり夏はきましたね。
週間天気を見てみると、晴れマークが並び、気温も真夏日が続きそうです。
暑くなるのはそれはそれでちょっとしんどい気持ちになりますが、
ここは夏を楽しむ!と気持ちをあげて行かねばと思っています。

そのひとつとして、生活の中に涼を呼び込むこと。
例えば、風鈴を吊るす。うちわや扇子を使う。蚊遣りと蚊取線香。
打ち水をする・・・・などなど。
そして、グリーンを楽しむのもいいですね。
庭やベランダに緑があると、水やりも気持ちいいですし、なにより目に涼やかです。
また、生花は暑い夏はあっという間にくたびれるので無理をせず、
育てている植物からカットした葉っぱを生けて楽しみます。


ベランダは色々な形や色の葉がモリモリ


今年はシダ類が流行っています
スコットランドシダというのを育てています


オーストラリアンプランツも流行ってます
これはレプトスパーマム・シルバーティーツリー


こちらもオーストラリアンプランツ


もともと華々しいのは苦手なのですが、夏場は特に緑ばかりのベランダ園芸です。
ここは裏側のお宅がすぐなので、目隠しも兼ねて常緑植物をメインに選んでいます。
できるだけ軽やかになるように、葉の形や色にすこし変化をつけながら
今気になる植物をちょっと実験?を兼ねて育て楽しんでいます。
そして、ちょこっと剪定も兼ねてカットした葉を器に生けたりします。



青々としたシダを片口に
見るからに涼しげ

小さい瓶にさりげなくひと枝ずつ
夏のおしゃれなインテリアアイテムにも!


かわいいラベルのリキュールの小瓶
ちょっと生けるのに重宝します



生活空間に植物があると、その場所が生き生きしてきます。
夏には夏の楽しみ方で、ぜひ植物を飾ってみてください。
葉っぱ一枚が、涼風を心にも運んでくれますよ!!





2016年7月18日月曜日

夏の実りと草花をカゴにアレンジ

7月16日の土曜日、馬喰町ART+EATさんで花のワークショップをやってきました。
こちらでは30日まで松野屋の荒物雑貨展が開催中で、会期中のイベントととして
お招きいただきました。松野屋さんのワークショップの第二弾!です。
今回は「夏の実りを松野屋のかごに生ける」で、
何点かのかごから、お好きなものを選んでいただいてアレンジ。
ART+EATさんのEATにちなんで、食べ物をちょっと意識して、
花材にカボチャやベリー、リンゴ、カリンなど、果実を多めにご用意しました。


カボチャ、リンゴ、コケモモ、カリンなどの実もの



今回はかご縛りですが、ひとくくりにかごといっても、形や大きさ、
素材に用途といろいろで、それぞれに違う魅力があるというのが
花生けのときのイメージのポイントになります。
ワークショップの前に、私も同じ材料で二つのかごに生けてみましたよ!


手つきのバスケットに

浅い皿状のかごに


手つきのバスケットは、マルシェをイメージ。
ヨーロッパのどこか田舎町の朝市で買い物してきた感じに仕上げました。
浅いかごは、ちょうどお盆ですし、ご先祖様にお供えするかご盛りをイメージして低く。
そんな風に器の特徴を生かして、具体的なイメージを作ってみると、
花と器が引き立てあい、より印象的なアレンジになります。
まったく同じ花材でもこんな風に変わるんですよ!
ぜひ、花を生けるときに少し意識してみてください。
具体的なキーワードやイメージを。



今回もそのままドライになるリースとスワッグを販売しました
空間にグリーンが入ると、なんともいい感じになりますね


出来上がったアレンジでテーブルも賑やか!
美味しいお茶菓子をこのあとみんなでいただきます


このあとかごを何に使おうか?
花を生けたり、野菜を入れたり、小物入れにも、買い物にも・・・。
そんなことをワイワイ話ながらのお茶の時間も楽しく、記念撮影で終了!
暮らしの道具を使ったアレンジならではの楽しさを再発見の1日でした。


2016年7月4日月曜日

自然の景色を生けましょう

7月の最初の週末、まだ梅雨の明けぬころですが、
栂池自然園という長野の国定公園に行ってきました。
ここ数年は8月の声を聞くと、もう秋冬のリースを作り出します。
そしてそのまま年末まではノンストップ状態に!
どうしてもその前に、大きな自然の中に行っておかないと!!
ということで、以前から行ってみたかった場所に深呼吸の小旅行です。


今回はヒュッテに1泊!

1日目は予想より天気良くて最高の景色
  

とにかく木道大好きです
その先に何があるのかな?

道標も大好き
私にとっての道標は「花、植物」

湿原の広がりは心も広げてくれるよう


身近な自然でも楽しめる得な性格ではありますが、時々大きい自然を感じたくなります。
自分のいつもの場所でないところにも色々な営みがあることを教えてくれます。
そして、いつも居場所に戻って、またしっかりと足元を見ながら頑張ろう!
そんな気持ちにしてくれるのです。
だから大きい自然と小さい自然、どっちも大切。



野にあるように生けましょう
マルバノキと岡虎の尾


マイナスイオンをいっぱい吸って、 万緑を満喫してきて、さあ花を生けようっと。
栂池では咲いてない花ですが、マルバノキと岡虎の尾を黒のコーヒーカップに、
森の景色をイメージして生けました。
見た景色、感じたものを大切に、そこに佇むように生けたい。
何年も花を生けていく中で、自分の中で確立してきた花は、そんな花です。
見たままである必要はなくって、消化して心の引き出しにあるものを
花や植物の力を借りて表してみる。
そんな風に生けてみると、また世界が広がって、楽しみも増えますよ。

やっぱり自然は偉大です。大切なことをたくさん教えてくれます。
「あら、行ってみたい」と思った方はぜひぜひ、お出かけください、自然の中に!